
近くまで来たので、ル・コルビュジエ設計のラ・ロッシュ邸に立ち寄る。
いろいろと今日は細々あって、遅くなってしまってしまったので、
こんな時間から2ユーロ払っても写真がきれいにとれないかなぁと
思ったけれど、いつもと違う時間に場所を訪れるのは、時として
素晴らしい経験が待っていたりする。
まさに、夜の時間が始まろうとするブルーモーメント。
おしなべて、今日の一番の感心は、
コンクリートのモダン建築は、全然冷たくない
(※おばあちゃんの使う”モダン”ではない。)
ということだ。

日本人(現代)の私には、どうしても蛍光灯の夜のイメージが強いけれど、
ここに入る明かりは白熱灯で、夜、コンクリートの真っ白な壁はあたた
かなオレンジに染まるのだ。
(ヨーロッパは今もそうだけど、昔はもっと白熱灯ばかりだったのだろうし。)ここに入る明かりは白熱灯で、夜、コンクリートの真っ白な壁はあたた
かなオレンジに染まるのだ。



大きな窓からは、昼間はたくさんの光が差し込むのだろうし、
夕暮れ時は、移り行く大きなブルー空が見えて、白熱灯の暖かい
オレンジをより強調してくれる。

とても日本からかけ離れたところで、谷崎潤一郎の日本の金色(たしか
襖か家具の金色)の話を思い出す。
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現代の人は明るい家に住んでいるので、こういう黄金の美しさを
知らない。が、暗い家に住んでいた昔の人は、その美しい色に
見せられたばかりだけでなく、かねて実用的価値をも知っていた
のだろう。なぜなら光線の乏しい屋内では、あれはリフレクター
の役割をなしたに違いないから。つまり彼らは、ただ贅沢に黄金
の箔や砂子を使ったのではなく、あれの反射をりようして明かり
をとったのだろう。
「陰影礼賛」より
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やっぱり自分の少ない経験値で安易に判断してはいけないことが
世の中にはたくさんあるし、そういう意味でいろいろなの文脈の経験を
たくさん、たくさん、身につけたいと思っている。
そういう意味で、私のこの否定住型生活も貴重である。

タレル?

[以下detailについて]

とても華奢な手すりがきれいに収まっていて、とても好みである。

すごく薄く感じられる手前の壁。

実寸=80mm。
家のキッチンの壁が75mmなので、実は決して薄くない。
空間全体の大きさと、距離、それからぴっしり四角く
くりぬかれているので薄く感じるみたい。
(家の壁には扉のつていた形跡があり、その上ちょっと
額縁のようにごてごてしている。)
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