11.16.2008

キッチンで、本棚のこと。


by Rachel Whiteread
from citizen[link]

キッチンで、うどんのだしをとりながら、
昨日お邪魔した人の本棚から、借りてきた本を読みはじめる。
その人の本棚は、私の本棚とは全く違ったので、
「わぁ、全然違う脳みそだ」と思って、とても不思議な感じがした。
(でも、正確には棚はない。)

それから、大学生の頃見たいろんな人の本棚を思い出す。
その頃私が出会った人たちは、みな、本と本棚を愛していた(る)と思う。
雪が降り積もるように知識が降り積もる、
すごく素敵な図書館を考えていた人もいたし、
初対面が本人ではなく、本棚の人もいた。
箱根の本棚は図書館みたいに完璧に分類されていた。
私と同じ本を、同じ時に、同じリズムで、読んでいるのはさいちゃんだった。

大学4年の頃、奥出研でネットワーク化する本棚みたいな企画があって、
それは自分の友達の本棚を覗けるみたいな話で、
その時はそれがとても素敵だとおもったけれど、
やっぱりそれは素敵なことではなかったと、5年後の今はそう思う。

本棚を見るのは、blogをリーダーに登録しておく感覚とは全然違う。
その人のお家にあげてもらって、その部屋の中で、ブックカバーの有無とか、
本の並べ方とか、本の中の線とか、そういうのを共有すること、
そういうの全部含めてはじめて、特別になるんだと思う。

それに、日々こまめに他人の本棚をチェックするんじゃなくて、
年単位の時間を経て、またふらっと見たりするのがいいんだと思う。
あの頃もあった本や、あの時とは全然違う本。
共有していなかった時間の一部を埋めるような感覚で。

あれからもう5年ぐらいして、あの本棚たちはどう変化したのだろうか。


今夜は”よしもとばなな”を読んでいます。高校生以来。
小説を読むというのが、まず半年ぶりぐらい。

3 件のコメント:

konao さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
konao さんのコメント...

よしもとばななか。

高校生の時アーコの上履きに英文が書いてあって、
「それは何だ?」と聞いたところ、
よしもとばななの「白河夜船」の帯に書いてある一文であるということでした。
「なんてオシャレな人かしら?」
と思い、私も読んでみたところ、すっかり気に入って、それ以来、よしもとばななを読むようになったのでした。

「死よりも遠い過ぎ去った日々」というフレーズが気に入ったのでした。
あのころのよしもとばななは良かったなぁ。


懐かしき、青春の日々。

最近のスピリチュアルな感じには若干の違和感を覚えます。

AAL さんのコメント...

わ、すごい記憶力、田中並み。
すっかり忘れてたよ。
それにしても、若いってすごいね。バカだな。
自分の若さに完敗。

高校の半ばには読まなくなっちゃったけど、ひさびさに読んだらなかなかよかった。
あの人の作品って、20代後半で読むとちょうど主人公と同じぐらいの年になる作品が多いからかもね。

年をとるのも悪くない。

年末帰るから「清水会」しよう。